GolangをC++経由で使用したボーダー設定
セルにボーダーを追加する
Microsoft Excelでは、セルに枠線を追加してセルの書式設定を行えます。枠線の種類は追加場所によって異なります。例えば、上枠線はセルのトップ位置に追加されます。ユーザーは線のスタイルや色も変更可能です。
Aspose.Cellsを使用すると、開発者はMicrosoft Excelと同様に柔軟に罫線を追加し、見た目をカスタマイズできます。
セルにボーダーを追加する
Aspose.Cellsは、Microsoft Excelファイルを表すクラスWorkbookを提供します。WorkbookクラスにはExcelファイル内の各ワークシートにアクセスできるWorksheetsコレクションが含まれます。ワークシートはWorksheetクラスで表されます。WorksheetクラスはCellsコレクションを提供します。Cellsコレクション内の各アイテムはCellクラスのオブジェクトです。
Aspose.Cellsは、GetStyleメソッドをCellクラスに提供します。このSetStyleメソッドはセルの書式設定を行うために使用されます。Styleクラスはセルに枠線を追加するためのプロパティを提供します。
セルに罫線を追加
開発者は、StyleオブジェクトのGetBorders()コレクションを使ってセルに枠線を追加できます。枠線のタイプはインデックスとしてGetBorders()コレクションに渡します。すべての枠線タイプは事前に定義されたBorderType列挙型に含まれています。
境界の列挙
| 枠線の種類 | 説明 |
|---|---|
| 下罫線 | 下に線を引く |
| 斜め下 | 左上から右下への斜線 |
| 斜め上 | 左下から右上への斜線 |
| 左の境界線 | 左境界線 |
| 右の境界線 | 右境界線 |
| 上の境界線 | 上境界線 |
GetBorders()コレクションはすべての枠線を格納します。GetBorders()コレクション内の各枠線はBorderオブジェクトで表され、二つのプロパティGetColor()とGetLineStyle()を持ち、枠線の線の色とスタイルをそれぞれ設定できます。
境界線の線の色を設定するには、Color列挙体を使用して色を選び、それを境界線オブジェクトのColorプロパティに割り当てます。
枠線のラインスタイルは、CellBorderType列挙型からスタイルを選択して設定します。
CellBorderType列挙体
| 線のスタイル | 説明 |
|---|---|
| DashDot | 細い破線点線 |
| DashDotDot | 細い破線点線点線 |
| Dashed | 破線 |
| Dotted | 点線 |
| Double | 二重線 |
| Hair | 細い線 |
| MediumDashDot | 中太破線点線 |
| MediumDashDotDot | 中太破線点線点線 |
| MediumDashed | 中太破線 |
| None | なし |
| Medium | 中程度の線 |
| SlantedDashDot | 傾斜した中太破線点線 |
| Thick | 太線 |
| Thin | 細線 |
線スタイルを一つ選び、それをBorderオブジェクトのGetLineStyle()プロパティに割り当てます。
セルの範囲に境界線を追加する
1つのセルだけでなく、範囲に対して枠線を追加することも可能です。そのためには、最初にCellsコレクションのCreateRangeメソッドを呼び出し、セル範囲を作成します。引数は以下の通りです:
- 最初の行、範囲の最初の行。
- 最初の列、範囲の最初の列を表す。
- 行数、範囲内の行数。
- 列数、範囲内の列数。
CreateRangeメソッドは、指定されたセル範囲を含むRangeオブジェクトを返します。Rangeオブジェクトは、範囲に枠線を追加するための引数を取るSetOutlineBorderメソッドを提供します:
- 枠線タイプ:BorderType列挙型から選ばれる枠線タイプ。
- ラインスタイル:枠線のラインスタイル。CellBorderType列挙型から選択。
- 色、Color 列挙型から選択した線の色。