さまざまな形式のファイルを開く

異なるフォーマットのファイルを開く

Aspose.Cellsは、開発者がSpreadsheetML、カンマ区切り値(CSV)、タブ区切りまたはTSV、そしてODSファイルなど、異なるフォーマットのスプレッドシートファイルを開くことを可能にします。これらのファイルを開くには、Microsoft Excelの異なるバージョンのファイルを開くときと同じ方法論を使用できます。

SpreadsheetML ファイルを開く

SpreadsheetMLファイルは、書式設定や数式など、その情報をすべて含むスプレッドシートのXML表現です。Microsoft Excel XP以降、Microsoft ExcelにはスプレッドシートをSpreadsheetMLファイルにエクスポートするXMLエクスポートオプションが追加されました。

loadOptions, _ := NewLoadOptions(LoadFormat_Xml)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("Book1.xml", loadOptions)

HTML ファイルを開く

Aspose.Cells は、HTML ファイルを Workbook オブジェクトに開くことを可能にします。HTML ファイルは Microsoft Excel 向けである必要があります。

loadOptions, _ := NewLoadOptions(LoadFormat_Html)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("Book1.html", loadOptions)

CSV ファイルを開く

コンマ区切り値(CSV)ファイルには、値がコンマで区切られたレコードが含まれています。データは、各列がコンマ文字で区切られ、二重引用符で引用された表として保存されます。フィールド値に二重引用符文字が含まれる場合は、それを二重引用符文字のペアでエスケープします。Microsoft Excel を使用してスプレッドシートデータを CSV にエクスポートすることもできます。

loadOptions, _ := NewLoadOptions(LoadFormat_Csv)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("Book1.cvs", loadOptions)

CSV ファイルを開くと無効な文字を置換する

Excel では、特殊文字が含まれる CSV ファイルを開くと、文字が自動的に置換されます。Aspose.Cells API でも同様に行います。これは以下のコード例で示されています。

filter, _ := NewLoadFilter_LoadDataFilterOptions(LoadDataFilterOptions_CellData)
txtLoadOptions, _ := NewTxtLoadOptions()
txtLoadOptions.SetSeparator(';')
txtLoadOptions.SetLoadFilter(filter)
txtLoadOptions.SetCheckExcelRestriction(false)
txtLoadOptions.SetConvertNumericData(true)
txtLoadOptions.SetConvertDateTimeData(false)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("InvalidCharacters.csv", txtLoadOptions.ToLoadOptions())
workbook.Save_String("InvalidCharacters.xlsx")

この機能をテストするために、サンプルソースファイルを以下のリンクからダウンロードできます。

InvalidCharacters.csv

カスタム区切り記号を使用してテキストファイルを開く

テキストファイルは、書式なしでスプレッドシートデータを保持するために使用されます。この種のファイルは、カスタマイズされた区切り記号を持つプレーンテキストファイルです。

txtLoadOptions, _ := NewTxtLoadOptions()
txtLoadOptions.SetSeparator(',')
txtLoadOptions.SetEncoding(EncodingType_UTF8)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("CustomSeparator.txt", txtLoadOptions.ToLoadOptions())
workbook.Save_String("CustomSeparator.xlsx")

テスト用のサンプルソースファイルは、以下のリンクからダウンロードできます。

CustomSeparator.txt

タブ区切りファイルを開く

タブ区切り(テキスト)ファイルはスプレッドシートデータを含みますが、書式設定はありません。データは表やスプレッドシートのように行と列に整理されています。基本的に、タブ区切りファイルは、各列の間にタブがあるプレーンテキストファイルの一種です。

loadOptions, _ := NewLoadOptions(LoadFormat_TabDelimited)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("Book1.txt", loadOptions)

タブ区切り値(TSV)ファイルを開く

タブ区切り値(TSV)ファイルは、書式設定のないスプレッドシートデータを含みます。これは、表やスプレッドシートのように、行と列に整理されたデータを持つタブ区切りファイルと同じです。

loadOptions, _ := NewLoadOptions(LoadFormat_Tsv)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("Book1.tsv", loadOptions)

SXCファイルを開く

StarOffice CalcはMicrosoft Excelに似ており、式、チャート、関数、マクロをサポートします。このソフトウェアで作成されたスプレッドシートはSXC拡張子で保存されます。SXCファイルは、OpenOffice.org Calcのスプレッドシートファイルにも使用されます。Aspose.CellsはSXCファイルを読み取ることができ、以下のコードサンプルで示します。

loadOptions, _ := NewLoadOptions(LoadFormat_Sxc)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("Book1.sxc", loadOptions)

FODSファイルを開く

FODSファイルは、OpenDocument XML形式で保存された圧縮されていないスプレッドシートです。Aspose.CellsはFODSファイルの読み取りも可能で、以下のコード例で示します。

loadOptions, _ := NewLoadOptions(LoadFormat_Fods)
workbook, _ := NewWorkbook_String_LoadOptions("Book1.fods", loadOptions)