配置設定

配置設定の構成

Microsoft Excelの配置設定

セルの書式設定にMicrosoft Excelを使用したことがある人であれば、Microsoft Excelの配置設定に精通しているでしょう。

上記の図から分かるように、異なる種類の配置オプションがあります:

  • テキストの配置(水平および垂直)
  • インデント
  • 方向
  • テキスト コントロール。
  • テキスト方向。

これらの配置設定は、Aspose.Cellsで完全にサポートされており、以下で詳しく説明します。

Aspose.Cellsの配置設定

Aspose.Cellsは、Excelファイルを表すWorkbookクラスを提供します。Workbookクラスは、Excelファイル内の各ワークシートにアクセスできるWorksheetsコレクションを含みます。ワークシートは Worksheet クラスで表されます。WorksheetクラスはgetCells()コレクションを提供します。Cellsコレクションの各アイテムはCellクラスのオブジェクトを表します。

Aspose.Cellsは、getStylesetStyleメソッドを提供し、セルの書式設定を取得・設定します。Styleクラスは整列設定の構成に役立つプロパティを提供します。

任意のテキスト整列タイプを TextAlignmentType 列挙型から選択します。TextAlignmentType列挙型に定義されたプリセットのテキスト整列タイプは次の通りです。

テキスト配置タイプ 説明
Bottom 下部のテキスト配置を表します。
Center 中央のテキスト配置を表します。
CenterAcross 横方向に中央揃えのテキスト配置を表します。
Distributed 分散テキスト配置を表します。
Fill 塗りつぶしのテキスト配置を表します。
General 一般的なテキスト配置を表します。
Justify 両端揃えのテキスト配置を表します。
Left 左揃えのテキスト配置を表します。
Right 右揃えのテキスト配置を表します。
Top 上部のテキスト配置を表します。
JustifiedLow アラビア語のテキストに対して調整されたカシダ長でテキストを配置します。
ThaiDistributed 特にタイ語のテキストを分散配置し、各文字を単語として扱います。

水平配置

StyleオブジェクトのsetHorizontalAlignmentメソッドを使用して、テキストを水平に整列させます。

垂直配置

水平整列と同様に、StyleオブジェクトのsetVerticalAlignmentメソッドを使用して、テキストを垂直に整列させます。

インデント

セル内のテキストのインデントレベルを Style オブジェクトの setIndentLevel メソッドで設定することが可能です。

方向

セル内のテキストの向き(回転角度)を Style オブジェクトの setRotationAngle メソッドで設定します。

テキストコントロール

次のセクションでは、テキストの折り返し、収縮に合わせるなど、テキストの制御方法について説明します。

テキストの折り返し

セルのテキストの折り返しは、すべてのテキストが収まるようにセルの高さを調整します。これにより、テキストの切り取りや隣接セルへのはみ出しを防ぎます。StyleオブジェクトのsetIsTextWrapped(boolean)メソッドを使って折り返しをオンまたはオフに設定します。

収縮に合わせる

セル内のテキストの折り返しの一つの方法は、セルの寸法に合わせてテキストサイズを縮小することです。これは、StyleオブジェクトのsetShrinkToFit(boolean)メソッドをtrueに設定することで行います。

セルの結合

Microsoft Excelのように、Aspose.Cellsは複数のセルを結合して1つにすることをサポートします。Aspose.Cellsはこのタスクに対して2つのアプローチを提供します。一つは Cells コレクションの merge メソッドを呼び出す方法です。mergeメソッドは、セルを結合するために次のパラメータを受け取ります。

  • 最初の行: 結合の開始行。
  • 最初の列: 結合の開始列。
  • 行数: 結合する行数。
  • 列数: 結合する列数。

もう一つは、最初に Cells コレクションの createRangeメソッドを呼び出して、結合するセル範囲を作成し、その範囲の開始と終了を指定したcreateRangeメソッドを実行し、Rangeオブジェクトを返します。Rangeオブジェクトは merge メソッドも提供し、指定された範囲を Range オブジェクトにより結合します。

テキストの方向

セル内のテキストの読み取り順を設定することが可能です。読み取り順は、文字や単語などが表示される視覚的な順序です。たとえば、英語は左から右への言語であり、アラビア語は右から左への言語です。

読み取り順序は Style オブジェクトの TextDirection プロパティで設定されます。Aspose.Cellsは、事前定義されたテキスト方向タイプを TextDirectionType 列挙型で提供します。

テキスト方向の種類 説明
Context 最初に入力された文字の言語と一貫した読み取り順
LeftToRight 左から右の読み取り順
RightToLeft 右から左の読み取り順

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