AI 搭載プレゼンテーション翻訳ツール

Aspose.Slides プレゼンテーション翻訳 API: AI 駆動の多言語スライド翻訳

Aspose.Slides は、プログラムで PowerPoint プレゼンテーションを管理するための強力な API です。スライドの作成、編集、変換に加えて、AI 駆動の機能も提供しており、たとえば多言語スライド コンテンツ用の Presentation Translation API などがあります。

動作概要

Aspose.Slides には組み込みの AI 機能はありませんが、インターネット経由で外部の AI モデルと統合します。この機能はSlidesAIAgentクラスを介して提供され、IAIWebClientインターフェイスの実装を使用して AI サービスと通信します。

組み込みのOpenAIWebClientを使用して OpenAI の API に接続することも、独自のIAIWebClientを実装して別の AI プロバイダーや言語モデルを利用することもできます。

Aspose.Slides は通信を処理し、AI の応答を解析し、元のスライドのレイアウトと書式を保持しながら翻訳されたコンテンツをインテリジェントに挿入します。

この例では、指定した OpenAI のmodelを使用して、組み込みのOpenAIWebClientで PowerPoint プレゼンテーションを日本語に翻訳します。

// 翻訳するためにプレゼンテーションを読み込む。
Presentation presentation = new Presentation("sample.pptx");

// Create an AI client with OpenAIWebClient, specifying your model and API key.
OpenAIWebClient aiWebClient = new OpenAIWebClient("gpt-4o-mini", "apiKey", null);

try {
    // AI クライアントで SlidesAIAgent を初期化する。
    SlidesAIAgent aiAgent = new SlidesAIAgent(aiWebClient);

    // プレゼンテーションを日本語に翻訳する。
    aiAgent.translate(presentation, "japanese");

    // 翻訳されたプレゼンテーションを PDF として保存する。
    presentation.save("sample_jp.pdf", SaveFormat.Pdf);
} finally {
    aiWebClient.close();
    presentation.dispose();
}

既定では、組み込みのOpenAIWebClientは独自の内部HttpURLConnectionインスタンスを作成・管理し、そのライフサイクルを自動的に処理します。ただし、プロキシなどの重要な設定を構成したり、URLStreamHandlerFactoryやリソース管理とパフォーマンス向上のために別のHttpClientを使用したりするなど、HttpURLConnectionを自分で管理したい場合は、OpenAIWebClientを構築するときに独自の HttpURLConnection インスタンスを渡すことができます。

// 事前に設定された HttpURLConnection インスタンスがあると仮定します(例: カスタムタイムアウトやプロキシ設定など)。
HttpURLConnection urlConnection = yourPreconfiguredConnection;
OpenAIWebClient aiWebClient = new OpenAIWebClient("gpt-4o-mini", "apiKey", null, urlConnection);

主なメリット

Aspose.Slides Presentation Translation API は、多言語 PowerPoint プレゼンテーションを提供するための AI 駆動ソリューションです。レイアウトやデザインを保持しながら翻訳を自動化することで、手作業のワークフローに比べて時間を節約し、エラーを最小限に抑えます。開発者、教育者、ビジネスプロフェッショナルのいずれであっても、この API を使用すれば、グローバルなオーディエンス向けに魅力的でローカライズされたプレゼンテーションを作成でき、リーチを拡大し、コミュニケーションを向上させることができます。