Primavera形式の操作
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]Primavera形式サポートの概要
Aspose.Tasks for .NET は、Oracle Primavera 形式に保存されたプロジェクトデータの読み取りと解析をサポートしています。対応形式には、
XER および
Primavera P6 XML が含まれます。これらの形式は、特に建設、エンジニアリング、大規模産業プロジェクトなど、企業レベルのプロジェクトおよびリソース計画で広く使用されています。
Aspose.Tasks は Microsoft Project のデータモデルを基盤としていますが、高い精度で Primavera データのインポートを可能にしており、異なるプラットフォーム間での移行、統合、分析を容易にします。
サポートされているPrimavera形式
形式 | 説明 |
---|---|
XER | Primavera P6 によって使用される独自のプレーンテキストエクスポート形式。一般的にファイルサイズが小さく、プログラム的に処理しやすい。 |
P6 XML | Primavera の相互運用性やバックアップに使用される、構造化されたXMLベースのエクスポート形式。XERよりも冗長かつ表現力豊か。 |
Aspose.Tasks では、同じ Project
クラスを使って 両方の形式を読み込むことが可能 です:
1 var projectFromXer = new Project("project.xer");
2 var projectFromXml = new Project("project.xml");
Primavera特有データへのアクセス
Primavera ファイルを読み込むと、Microsoft Project には存在しない追加データ(例:WBSコード、浮動小数点の合計、残作業量など)が Task、Resource、ResourceAssignment エンティティの専用コンテナ PrimaveraProperties に格納されます。
これにより開発者は次のことが可能になります:
- Microsoft Project のロジックを崩すことなく Primavera 固有のフィールドにアクセス可能。
- ソースファイルからの元の値を保持。
- 高いデータ完全性を保ったまま、レポート作成や移行作業を実行可能。
既知の制限と注意点
- Aspose.Tasks は Microsoft Project に特化したライブラリです。一部のPrimavera固有構造(例:UDFやEPS構造)は完全には再現されない可能性があります。
- PrimaveraProperties に格納されたインポート値は読み取り専用であり、プロジェクト操作中に再計算されることはありません。
- スケジュール計算は Primavera ではなく Microsoft Project のロジックに従います。