データの追加と取得

ワークシートのセルへのアクセスでは、ワークシートのセルに異なるタイプのデータを追加するための基本的なアプローチについて説明しました。

セルへのデータの追加

Aspose.Cellsは、Microsoft Excelファイルを表すWorkbookクラスを提供しています。Workbook クラスには、Excelファイル内の各ワークシートにアクセスできるWorksheetCollection が含まれています。ワークシートはWorksheet クラスで表されます。 Worksheet クラスは、Cells コレクションを提供します。Cells コレクション内の各アイテムはCell クラスのオブジェクトを表します。

Aspose.Cellsを使用すると、Cell クラスのsetValue プロパティを呼び出すことで、ワークシート内のセルにデータを追加できます。setValue プロパティを使用することで、ブール値、文字列、倍精度浮動小数点数、整数、日付/時間などの値をセルに追加することができます。

効率の向上

setValue プロパティを使用してワークシートに大量のデータを追加する場合、まず行ごとにそのセルに値を追加し、次に列ごとに値を追加する必要があります。このアプローチにより、アプリケーションの効率が大幅に向上します。

ワークシートで作業中、ユーザーはセルにさまざまな種類のデータを追加することができます。これらのデータ項目には、ブール値、整数、浮動小数点、テキスト、または日付/時刻の値が含まれる場合があります。Aspose.Cellsを使用して、データ型に応じてセルから適切な値を取得できます。

セルからデータを取得

Aspose.Cellsには、Excelファイルを表すWorkbookクラスがあります。 Workbook クラスには、Excelファイル内の各ワークシートへのアクセスを可能にするWorksheetCollectionが含まれます。ワークシートはWorksheet クラスによって表されます。Worksheet クラスはCellsのコレクションを提供します。Cellsのコレクション内の各アイテムは、Cell クラスのオブジェクトを表します。

Cell クラスには、セルから値を取得するためのいくつかのプロパティがあります。これらのプロパティには次のものがあります:

• StringValue、セルの文字列値。
• DoubleValue、セルの倍精度浮動小数点数値を返します。
• BoolValue、セルのブール値。
• DateTimeValue、セルの日付/時刻値。
• FloatValue、セルの浮動小数点数値。
• IntValue、セルの整数値。

また、セルに含まれるデータの種類は、Cell クラスのTypeプロパティを使用してチェックすることもできます。実際、Cell クラスのTypeプロパティは、CellValueType列挙型に基づいており、その事前定義値は以下のとおりです:

セル値の種類	説明
IS_BOOL	セル値がブール値であることを示します。
IS_DATE_TIME	セル値が日付/時刻であることを示します。
IS_ERROR	セルにエラー値が含まれていることを表します
IS_NULL	空白のセルを表します。
IS_NUMERIC	セル値が数値であることを示します。
IS_STRING	セル値が文字列であることを示します。
IS_UNKNOWN	セル値が不明であることを示します。
さらに、上記の事前定義セル値タイプを使用して、各セルに含まれるデータのタイプと比較することもできます。