行、列、およびスクロールバーを表示して非表示にする
行や列の表示と非表示
Aspose.Cellsには、Microsoft Excelファイルを表すWorkbookクラスが提供されています。WorkbookクラスにはWorksheetsコレクションが含まれ、Excelファイル内の各ワークシートにアクセスできるようになります。ワークシートはWorksheetクラスで表されます。Worksheetクラスにはワークシート内のすべてのセルを表すCellsコレクションがあります。Cellsコレクションには、ワークシート内の行や列を管理するためのいくつかのメソッドが提供されています。そのうちいくつかについて以下で説明します。
行と列を表示
開発者は、CellsコレクションのUnhideRowおよびUnhideColumnメソッドを呼び出すことで、非表示になっている任意の行または列を表示することができます。両方のメソッドは2つのパラメーターを取ります。
- 行または列のインデックス - 特定の行または列を表示するために使用される行または列のインデックス。
- 行の高さまたは列の幅 - 非表示にする行または列に割り当てられた行の高さまたは列の幅。
行と列を非表示
開発者は、CellsコレクションのHideRowおよびHideColumnメソッドを呼び出すことで、特定の行または列を非表示にすることができます。両方のメソッドは、非表示にする特定の行または列のインデックスを取ります。
複数の行と列を非表示
開発者は、CellsコレクションのHideRowsおよびHideColumnsメソッドを呼び出すことで、一度に複数の行または列を非表示にすることができます。両方のメソッドは、非表示にする開始行または列のインデックスと非表示にする行または列の数をパラメーターとして取ります。
スクロールバーの表示と非表示
スクロールバーは、どのファイルの内容をナビゲートするために使用されます。通常、2種類のスクロールバーがあります。
- 垂直スクロールバー
- 水平スクロールバー
Microsoft Excelは、ユーザーがワークシートの内容をスクロールできるように、水平および垂直のスクロールバーを提供しています。Aspose.Cellsを使用すると、Excelファイルの両方のタイプのスクロールバーの表示/非表示を制御することができます。
スクロールバーの表示を制御する
Aspose.CellsはExcelファイルを表すWorkbookクラスを提供しています。WorkbookクラスにはExcelファイルを管理するためのさまざまなプロパティやメソッドが含まれています。スクロールバーの表示を制御するためには、WorkbookクラスのWorkbookSettings.IsVScrollBarVisibleメソッドやWorkbookSettings.IsHScrollBarVisibleプロパティを使用します。WorkbookSettings.IsVScrollBarVisibleとWorkbookSettings.IsHScrollBarVisibleはBooleanプロパティであり、これらのプロパティにはtrueまたはfalseの値を格納できます。
スクロールバーを表示する
WorkbookクラスのWorkbookSettings.IsVScrollBarVisibleプロパティまたはWorkbookSettings.IsHScrollBarVisibleプロパティをtrueに設定することで、スクロールバーを表示します。
スクロールバーを非表示にする
WorkbookクラスのWorkbookSettings.IsVScrollBarVisibleプロパティまたはWorkbookSettings.IsHScrollBarVisibleプロパティをfalseに設定することで、スクロールバーを非表示にします。
サンプルコード
以下は、Excelファイルであるbook1.xlsを開き、両方のスクロールバーを非表示にし、変更されたファイルをoutput.xlsとして保存する完全なコードです。