ワークブックの印刷とプレビュー
印刷の概要
Microsoft Excelは、選択を指定しない限り、ワークシート全体を印刷すると仮定しています。Aspose.Cellsを使用して印刷するには、まずAspose.Cells.Rendering名前空間をプログラムにインポートします。これにはいくつかの有用なクラスがあり、たとえば、SheetRenderとWorkbookRenderがあります。
SheetRenderを使用して印刷
Aspose.Cells.Rendering.SheetRender クラスはワークシートを表し、ToPrinter メソッドはワークシートを印刷することができます。次のサンプルコードは、ワークシートを印刷する方法を示しています。
WorkbookRenderを使用して印刷
ワークブック全体を印刷するには、シートをイテレートして印刷するか、WorkbookRenderを使用します。
印刷プレビュー
数百万ページのExcelファイルをPDFまたは画像に変換する必要がある場合があります。このようなファイルを処理すると、多くの時間とリソースが消費されます。そのような場合に、ワークブックおよびワークシートの印刷プレビュー機能が役立つ可能性があります。ファイルを変換する前に、ユーザーは総ページ数を確認し、ファイルを変換するかどうかを決定できます。この記事では、WorkbookPrintingPreviewとSheetPrintingPreview クラスを使用して、生成されたプレビューの総ページ数を調べる方法に焦点を当てています。
Aspose.Cellsは印刷プレビュー機能を提供しています。APIはWorkbookPrintingPreviewおよびSheetPrintingPreviewクラスを提供しています。ワークブック全体の印刷プレビューを作成するには、WorkbookとImageOrPrintOptionsオブジェクトをコンストラクタに渡してWorkbookPrintingPreviewクラスのインスタンスを作成します。WorkbookPrintingPreviewクラスは、生成されたプレビューのページ数を返すEvaluatedPageCountメソッドを提供します。WorkbookPrintingPreviewクラスに類似して、SheetPrintingPreviewクラスは特定のワークシートの印刷プレビューを生成するために使用されます。ワークシートの印刷プレビューを作成するには、WorksheetとImageOrPrintOptionsオブジェクトをコンストラクタに渡してSheetPrintingPreviewクラスのインスタンスを作成します。SheetPrintingPreviewクラスもまた、生成されたプレビューのページ数を返すEvaluatedPageCountメソッドを提供します。
次のコードスニペットは、サンプルExcelファイルを使用して、WorkbookPrintingPreviewとSheetPrintingPreviewクラスの両方の使用方法を示しています。
サンプルコード
上記のコードを実行した結果生成された出力は次のとおりです。
コンソール出力
Workbook page count: 1
Worksheet page count: 1
高度なトピック
- スプレッドシートのレンダリング用フォントの設定
- ワークシートをイメージに変換 - データ周りの空白を削除
- ワークシートを画像に変換し、ページごとに画像をワークシートに変換する
- ImageOrPrintオプションを使用してワークシートを画像に変換
- ワークシートのセルの範囲をイメージにエクスポート
- 希望の幅と高さでワークシートまたはチャートを画像にエクスポート
- ImageOrPrintOptionsを使用してワークシートから画像を抽出
- ワークシートのサムネイルを生成
- 印刷するものがない場合、空白ページを出力
- ページ設定および印刷オプション
- SheetRenderとWorkbookRenderを使用してページの範囲を印刷
- ImageOrPrintOptionsのPageIndexおよびPageCountプロパティを使用したページのシーケンスをレンダリングする
- ワークシートをグラフィックコンテキストにレンダリング
- ワークブックのレンダリング用に個々またはプライベートなフォントセットを指定する
- Aspose.Cellsを使用して印刷時にジョブまたは文書名を指定する