大規模なデータセットを扱う場合のメモリ使用量を最適化する
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大規模なデータセットを含むワークブックを構築したり、大きなMicrosoft Excelファイルを読み込んだりする際に、プロセスが使用する合計RAM量は常に懸念事項です。Aspose.Cellsは、メモリ使用量を低減、削減、最適化するための関連するオプションやAPI呼び出しを提供します。これにより、プロセスが効率的に動作し、高速に動作するようにすることができます。
セルのデータのメモリ使用を最適化し、総合的なメモリコストを減らすために MemorySetting.MemoryPreference オプションを使用してください。大規模なセルデータセットを構築する際、デフォルトの設定(MemorySetting.Normal)に比べて一定量のメモリを節約することができます。
メモリの最適化
大きなExcelファイルの読み取り
以下の例は、最適化モードで大きなMicrosoft Excelファイルを読み取る方法を示しています。
大きなExcelファイルの書き込み
以下の例は、大規模なデータセットをワークシートに書き込む方法を最適化モードで示しています。
注意
デフォルトオプションである MemorySetting.Normal はすべてのバージョンで適用されます。セルの大規模なデータセットを使用するなど、アプリケーションのメモリ使用を最適化し、メモリコストを減らすためには MemorySetting.MemoryPreference オプションを使用することができます。ただし、このオプションは次のような特殊なケースにおいてパフォーマンスが低下する可能性があります。
- ランダムで繰り返しセルにアクセス: セルのコレクションにアクセスする最も効率的なシーケンスは、行ごとに1つずつセルにアクセスし、その後行ごとにアクセスすることです。特に、Cells、RowCollectionおよびRowから取得したEnumeratorで行/セルにアクセスする場合、パフォーマンスはMemorySetting.MemoryPreferenceで最適化されます。
- セルや行の挿入・削除: セル/行の挿入/削除が多い場合、MemoryPreferenceモードのパフォーマンス劣化がNormalモードと比較して顕著になります。
- 異なるセルタイプ間での操作: ほとんどのセルが文字列値や数式を含む場合、メモリコストはNormalモードと同じになりますが、空のセルが多い場合やセルの値が数値、ブール値などの場合、MemorySetting.MemoryPreference オプションの方がパフォーマンスが向上します。