大規模なデータセットを扱う場合のメモリ使用量を最適化する

メモリの最適化

大きなExcelファイルの読み取り

以下の例は、最適化モードで大きなMicrosoft Excelファイルを読み取る方法を示しています。

大きなExcelファイルの書き込み

以下の例は、大規模なデータセットをワークシートに書き込む方法を最適化モードで示しています。

注意

デフォルトオプションである MemorySetting.Normal はすべてのバージョンで適用されます。セルの大規模なデータセットを使用するなど、アプリケーションのメモリ使用を最適化し、メモリコストを減らすためには MemorySetting.MemoryPreference オプションを使用することができます。ただし、このオプションは次のような特殊なケースにおいてパフォーマンスが低下する可能性があります。

  1. ランダムで繰り返しセルにアクセス: セルのコレクションにアクセスする最も効率的なシーケンスは、行ごとに1つずつセルにアクセスし、その後行ごとにアクセスすることです。特に、CellsRowCollectionおよびRowから取得したEnumeratorで行/セルにアクセスする場合、パフォーマンスはMemorySetting.MemoryPreferenceで最適化されます。
  2. セルや行の挿入・削除: セル/行の挿入/削除が多い場合、MemoryPreferenceモードのパフォーマンス劣化がNormalモードと比較して顕著になります。
  3. 異なるセルタイプ間での操作: ほとんどのセルが文字列値や数式を含む場合、メモリコストはNormalモードと同じになりますが、空のセルが多い場合やセルの値が数値、ブール値などの場合、MemorySetting.MemoryPreference オプションの方がパフォーマンスが向上します。