タグとカスタムデータの管理
プレゼンテーションファイルにおけるデータストレージ
PPTXファイル(拡張子が.pptxのアイテム)は、Office Open XML仕様の一部であるPresentationML形式で保存されています。Office Open XML形式は、プレゼンテーションに含まれるデータの構造を定義します。
プレゼンテーション内の要素の一つとしてスライドがあり、スライドパートは1つのスライドの内容を含みます。スライドパートは、ISO/IEC 29500によって定義された多くのパート(ユーザー定義タグなど)に明示的な関係を持つことが許可されています。
カスタムデータ(プレゼンテーションに特有)やユーザーは、タグ(ITagCollection)およびCustomXmlParts(ICustomXmlPartCollection)として存在することができます。
タグの値を取得する
スライドでは、タグはIDocumentProperties.Keywordsプロパティに対応します。このサンプルコードは、Aspose.Slides for C++を使用してタグの値を取得する方法を示しています:Presentation:
auto pres = System::MakeObject<Presentation>(u"pres.pptx");
System::String keywords = pres->get_DocumentProperties()->get_Keywords();
プレゼンテーションにタグを追加する
Aspose.Slidesを使用すると、プレゼンテーションにタグを追加できます。タグは通常、次の2つのアイテムで構成されます:
- カスタムプロパティの名前 -
MyTag
- カスタムプロパティの値 -
My Tag Value
特定のルールやプロパティに基づいて一部のプレゼンテーションを分類する必要がある場合、これらのプレゼンテーションにタグを追加することで利益を得ることができます。例えば、北米の国々からのすべてのプレゼンテーションを分類したい場合、北米タグを作成し、関連する国(米国、メキシコ、カナダ)を値として割り当てることができます。
このサンプルコードは、Aspose.Slides for C++を使用してPresentationにタグを追加する方法を示しています:
auto pres = System::MakeObject<Presentation>(u"pres.pptx");
System::SharedPtr<ITagCollection> tags = pres->get_CustomData()->get_Tags();
pres->get_CustomData()->get_Tags()->idx_set(u"MyTag", u"My Tag Value");
タグはSlideにも設定できます:
auto pres = System::MakeObject<Presentation>();
auto slide = pres->get_Slides()->idx_get(0);
slide->get_CustomData()->get_Tags()->idx_set(u"tag", u"value");
また、個々のShapeにも設定できます:
auto pres = System::MakeObject<Presentation>();
auto slide = pres->get_Slides()->idx_get(0);
auto shape = slide->get_Shapes()->AddAutoShape(ShapeType::Rectangle, 10.0f, 10.0f, 100.0f, 50.0f);
shape->get_TextFrame()->set_Text(u"My text");
shape->get_CustomData()->get_Tags()->idx_set(u"tag", u"value");