C++を使用した印刷範囲の設定方法

可能な使用シナリオ

Excelなどの文書で印刷範囲を設定することで、印刷時に含める内容を制御できます。設定の理由は次の通りです:

  1. 特定のデータに集中:必要な部分だけを印刷し、不必要なコンテンツを避けることができます。
  2. レイアウトの改善:内容を整然と配置し、ページ分割や不必要な改ページを防ぎます。
  3. リソースの節約:印刷範囲を制限することで、紙とインクの使用量を削減できます。
  4. プロフェッショナルなプレゼンテーション:最終的なデータのみを印刷することにより、レポートやプレゼンテーションの品質を向上させます。
  5. 一貫性:複数回同じ文書を印刷する場合、一貫した出力が保証されます。

より多くのドキュメントの一部だけを共有または印刷する必要がある場合に特に役立ちます。

Excelで印刷範囲を設定する方法

Excelで印刷範囲を設定するには、次の手順に従います:

  1. セルの選択:印刷範囲に設定したいセル範囲をクリックしてドラッグします。

  2. ページレイアウトタブを開く:Excelウィンドウ上部のリボンの「ページレイアウト」タブに移動します。

  3. 印刷範囲の設定:「ページ設定」グループ内の「印刷範囲」をクリックします。ドロップダウンメニューから「印刷範囲の設定」を選択します。

  4. 印刷範囲への追加:既存の印刷範囲にセルを追加したい場合は、追加のセルを選択し、「ページレイアウト」タブの「印刷範囲」から「印刷範囲に追加」を選択します。


この操作により、選択したセルが印刷範囲として定義されます。ワークシートを印刷すると、この定義された範囲のみが印刷されます。

Excelで印刷範囲をクリアする方法

Excelで印刷範囲をクリアするには、次の手順に従います:

  1. ページレイアウトタブを開く:Excelウィンドウのリボンの「ページレイアウト」タブをクリックします。
  2. 印刷範囲のクリア:「ページ設定」グループ内の「印刷範囲」をクリックし、ドロップダウンから「印刷範囲のクリア」を選択します。

この操作により、以前設定された印刷範囲が解除され、ワークシート全体の印刷が可能になります。

印刷範囲をクリアした後に何が起こるか

ExcelのようなスプレッドシートアプリケーションでAspose.Cellsを使用して印刷範囲をクリアすると、ドキュメントを印刷したときにワークシート全体が含まれます。印刷範囲が設定されている場合は、その範囲のみが印刷されます。印刷範囲をクリアすると、特定の範囲が設定されていない状態になり、デフォルトの動作(シート全体の印刷)が適用されることになります。

  1. デフォルトの印刷動作:ワークシート全体が印刷対象となります。データや書式設定があるすべてのセルが印刷されます。
  2. 印刷範囲の制限なし:以前に定義された印刷範囲の制限は解除されます。特定の行や列に印刷指定があった場合でも、その制約はなくなります。
  3. 全内容印刷:ヘッダー、フッター、その他のデータを含めて、すべての内容が印刷されます。

Aspose.Cellsを使用した印刷範囲の設定方法

指定されたワークシートで印刷範囲を設定するには、まずサンプルファイルを読み込み、その後、対象のワークシートのPageSetupオブジェクトのWorksheet.GetPrintArea()プロパティを編集します。このプロパティに範囲文字列を設定すると、印刷範囲が設定されます。

#include <iostream>
#include "Aspose.Cells.h"

using namespace Aspose::Cells;

int main()
{
    Aspose::Cells::Startup();

    // Load the workbook
    U16String inputFilePath(u"input.xlsx");
    Workbook workbook(inputFilePath);

    // Access the desired worksheet
    WorksheetCollection sheets = workbook.GetWorksheets();
    Worksheet worksheet = sheets.Get(0);

    // Set the print area - specify the range you want to print
    PageSetup pageSetup = worksheet.GetPageSetup();
    pageSetup.SetPrintArea(u"A1:D10");

    // Save the workbook
    U16String outputFilePath(u"set_print_area.pdf");
    workbook.Save(outputFilePath);

    std::cout << "Print area set successfully!" << std::endl;

    Aspose::Cells::Cleanup();
}

出力結果:

Aspose.Cellsを使用した印刷範囲のクリア方法

指定されたワークシートの印刷範囲をクリアするには:最初にサンプルファイルを読み込み、その後目的のワークシートに対してPageSetupオブジェクトのWorksheet.GetPrintArea()プロパティを変更する必要があります。このプロパティを空の文字列に設定すると、印刷範囲がクリアされます。

#include <iostream>
#include "Aspose.Cells.h"

using namespace Aspose::Cells;

int main()
{
    Aspose::Cells::Startup();

    // Load the workbook
    U16String inputFilePath(u"input.xlsx");
    Workbook workbook(inputFilePath);

    // Access the desired worksheet
    WorksheetCollection sheets = workbook.GetWorksheets();
    Worksheet worksheet = sheets.Get(0);

    // Clear the print area
    PageSetup pageSetup = worksheet.GetPageSetup();
    pageSetup.SetPrintArea(u"");

    // Save the workbook
    U16String outputFilePath(u"clear_print_area.pdf");
    workbook.Save(outputFilePath);

    std::cout << "Print area cleared and workbook saved successfully!" << std::endl;

    Aspose::Cells::Cleanup();
}

出力結果: